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セレ○ンCPUは不良品?その2

つづき。

当時はペン4時代は周波数合戦だったのですが、熱問題にぶち当たり、周波数を上げることをやめました。論理回路を構成するトランジスタ自体は10GHzで動くものも開発されていたようです。

 

次に、不良が出やすいのが回路のほうですね。10億個ものトランジスタが5センチ角ぐらいに入っちゃう時代ですから、HDDのとき同様トランジスタ自体も壊れているでしょうし配線が断線てたりショートしてたりという不良もあります。

 

まず、考えやすいほうで、出荷検査時に4つのCPUの塊で1個か2個、論理的にも動かない不良品が出たとします。残りの2個は生きています。

設計スペックはクアッドコアだったので完全な論理的良品はクアッドコアを銘打って売ります。

上記の不良品は2個のCPUの塊だけが動くように切り替えてデュアルコアとして売ります。2コア/4スレッドのような感じにして、最上位キャッシュも動いたとしても半分ぐらい使えるようメモリサイズを切り替えておきます。

 

そうそう、性能が落ちるたびに価格はもちろん安くしないといけませんね。

 

不良の組合せは、いろいろで、1つのCPUでもマルチスレッド機構が動かない場合や、多くの論理不良としては集積回路で一番配線密度の高い上位レベルキャッシュメモリ部分が壊れている場合です。アレイ構造のメモリにもリダンダンシと呼ばれる複製回路を何列が縦横に作られており、不良ビットのあるラインが選ばれると外側の回路に切り替わるような仕組みも入っています。それでも正常に動作しない場合は1CPUにつき1スレッドに切り替えたり、メモリを4面に動作させるか/させないかの回路があらかじめ入っているため、キャッシュメモリ容量を半分にしたり1/4にしたりして、これも捨てないで良品として売ります。

 

もはや、最初の設計スペックと違うので、名前をセレ○ンと変えて、2CPU/2スレッドキャッシュ2MBとかにします。CPUのほうが4つ全部動いていても、キャッシュメモリがリダンダンシ回路を使って動作有効容量が1/4とかになってしまえば、CPUの塊自体を止めたり、スレッドをわざと減らすほうに切り替えたりするでしょう。

でないと、少ないキャッシュ容量で4CPUなんてまかないきれないので、処理のバランスが崩れてしまいます。各部品の最低動作部分に合わせて動く部分を止めていくと考えます。

このときはすでに価格は1/10程度に設定したりしますが捨てるよりマシです。

 

ということで、同じ開発コードネームセレ○ンは、設計スペックから見れば不良品だけど、性能を落とした新たなCPUとして売られていくと考えるのが自然です。物理的チップは最高性能と同じものが入っているのでしょう。

 

でも外見えは2CPU/2スレッド、キャッシュ2MBのCPUで設計したのと一緒ですから!

 

と長々と邪推でした。他のサイトではすでに語られているかもしれません。

特許には当然あります。あからさまなものはすでに周知なので特許化できません。

 

実際、嫁さんの父親のPCを選んであげたとき、WordとExcelとはがきのあて名書きしかしなく、ネットも文字ニュースや天気予報を見る程度ということで、特売の35K円のノートPCを買ってきました。CPUの型番から、設計スペックのCPUのみを買おうとすると、そのPCが2台買えてしまう値段でした。

32ビットOSでメインメモリ4GBが1枚刺さっていたのをわざわざデュアル2GB2枚に代えましたが、私としては引っ掛かる感じがなるほどねって思いました。

 



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